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2005年12月18日 (日)

父子ドラマとしてのクライマーズ・ハイ

昨晩は、楽しみにしていたNHKドラマクライマーズ・ハイ後編を見ました。

佐藤浩市ってスケールの大きな役者になったなあ。弱さや揺れるところもウマイ。

前編の娘の言葉、後編の燐太郎の言葉に涙してしまう表情がまた意表を突くもの

だからこちらも思わずぐっときますね。

                                                             

日航機墜落事故という未曾有の大惨事を追う新聞記者達の会社との軋轢等、

新聞社モノとして緊迫感が面白いのは原作をベースにしているから当然ですね。

いざとなれば悠木デスクと上司との盾になり販売部と前面対決する等々力社会部長

(やっぱり岸部一徳はイイ)、対決する強面販売部長はリアルすぎです。

特に、販売部長はウチの会社にいた営業部長にそっくりだったりして。

(演じる綿引氏は体調は良くなられたんでしょうか?)

杉浦直樹の社長なんてどうにも相手にしたくないほど憎憎しい。

同期2人も悠木の最後の決断にフォローをするなど、同期ってやっぱりいいなあと

思わせる。このあたりは勤め人はひしひしと共感してしまうでしょう。

                                                         

実は、先週の前編を見て急遽原作を買いなおし3年ぶりに再読しました。

読み直してみて、正直言って新聞社内よりも悠木家や病院での安西一家、安西との

やりとり、そして燐太郎との岩壁登山の方が心に染み印象に残りました。

このあたりはドラマでは結構省略された部分なので、ラストの燐太郎との登山への

いきさつ等わかりにくい部分もあるでしょうね。

                                                       

この小説の裏主人公は、燐太郎だと思っています。

ドラマにはない、衝立岩を悠木と登りながらの燐太郎のいくつかの言葉。

(追記: ネタばれはやはり控えた方が良いと判断し、削除しました)          

これらは、父とも慕う悠木への倫太郎の愛の告白とも思えます。

悠木も、淳とはわかりあえない気持ちから慕ってくれる燐太郎を息子のような思いで

ずっと可愛がってきていた。

だからこそ、ハーケンを実は淳が打ったと知り力を得てフックをかけられたのでしょう。

                                                       

このへんが横山秀夫得意の泣かせて甘いと言われるところなのだろうけど、殺伐と

した雰囲気の中のカタルシスとして「安西の息子」たる燐太郎に心寄せてしまった

次第です。

                                                       

ドラマの燐太郎役の高橋一生、これがまた適役でしたヨー。

無口で素直、山登りのエース、浮世離れして清潔な印象を持つ。

映画は未見だけど半落ちのあの役も彼がやったとか。

あー、これは納得です。

「ぱあっと顔が明るくなった」この描写にピッタリはまりますからね。

相棒では悪魔に魅入らせた研究室助手の役だったなあ。

しれっとしてなかなか好演でした。しかも可愛いもんね(笑)。

ドラマでの主役は怪奇大家族だけらしい。買ってしまおうかな。

でも、燐太郎との違いにショック受けるかなー(笑)。

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